中国のイケアでは、会員カード(無料)があれば、平日はコーヒーが無料になったり、ホットドッグが約85円と激安で購入できます。
そのため、店内で、一日中過ごすシニアが急増。
それがやがて、合コンとなり、パートナーを求めるシニアが勝手にお見合いイベントを行う事態にまで発展していました。
イケアでの問題は、それだけではありません。
見える範囲、全てのベッドやソファでまったりする中国人客。
このため、一部店舗では、1日に1回はベッドのシーツを交換しなければならないといいます。
さらに、割れ物を包む新聞紙を持ち帰り用の青い袋に詰めて持ち帰る人もいて、
店内にある新聞紙置き場は、ほぼ空っぽ。
この新聞紙は廃品回収に出せばお金になるといいます。
また、店内の備品であるイケアの鉛筆を持ち帰ってSNSでアップする人も。
さらに、水筒やコップにドリンクバーのコーヒーをなみなみについで持ち帰えろうとする人も。
ついには、若者たちが店内で火鍋までしてしまう始末。
しかし、これらのさまざまなトラブルについて、イケアは厳しく取り締まらず、半ば放置状態になっている店舗もあるといいます。
これはいったいなぜでしょうか?
上海IKEAスタッフによると、
IKEAのポリシーは皆様に良いライフスタイルを提供することです。私どもはお客様のためにお店を開放していますので、お客様の安全を害するようなこと、もしくは迷惑をかけるようなことでなければ誰でも歓迎します。
とのことでした。
一方で、世界一ともいわれる購買力を持つ中国。その巨大マーケットを手放すわけにはいかないといった背景もあるようです。