「からあげ」と「フライドチキン」の違いは?:チコちゃんに叱られる!【2018/12/14】

から揚げ」と「フライドチキン」の違いはなんでしょう?という話がありました。

実はどちらも同じような調理法なのですが、味付けの仕方が違うといいます。

から揚げは、鶏肉にしょうゆなどで下味をつける。

一方、フライドチキンは、衣にスパイスを加えて味付けをする。

から揚げ

鶏のから揚げが日本で生まれたのは昭和初期。

それ以前から、鶏肉を油で揚げて食べていましたが、肉の質が悪かったため、パサパサしてかたく食べにくかったと言われています。

そこで考えられたのが「しょうゆ」で下味をつけること。

しょうゆの塩分が肉をやわらかくします。

鶏肉に熱を加えると固くなってしまうのは、筋肉の繊維のせい。

そこで、熱を加える前に、しょうゆに漬けることで、筋繊維を縮みにくくする。

すると、肉が縮まず水分が保たれジューシーになる。

フライドチキン

フライドチキンが誕生したのは、から揚げの誕生よりも約100年前の1830年台のアメリカ。

当時のアメリカの一般的な鶏料理といえば、「ローストチキン」。

しかし、手羽や脚などの骨付き肉は、「骨があって食べにくい」「肉が少なくて満足感がない」と、捨てられていたという。

捨てられていた骨付き肉も美味しく食べられないものかと、使用人として働いていた女性たちが編み出したのが、衣にスパイスを混ぜる調理法でした。

主なスパイスは、(黒胡椒・ガーリックパウダー・パプリカ・クミン・唐辛子など)。

スパイスは油であげると香りが引き立ち、衣をより香ばしく美味しくする。


このように、味の付け方が違うのは、それぞれ別の理由があったからなのです。

(※からあげは、豆腐を揚げて調味料を加えて似た料理が変化したもの、魚の素揚げが変化したものなど諸説あります。)