ヒトが横に首を回そうとした時、正面から左右に90度くらい動きます。
ところが、フクロウは、なんと270度も回ります。それも左右に両方とも。
なぜ、こんなに首が回るのでしょうか?
その理由は、首の骨の数が他の動物よりも多いから。
ヒトを含めて、ほとんどの哺乳類の首の骨のパーツは「7個」。
ところが、フクロウの首の骨のパーツは、なんと「12〜14個」。
1つ1つの骨がよく回る構造なのにくわえて、骨の数も多いため、可動範囲がとても広いのです。
フクロウは獲物との距離を立体的に把握するために、他の鳥と違って、両目が顔の正面にあります。
でも、これだと横が見えなくなります。
そこで、首ごと回すように進化したのだそうです。
首以外にも特徴があります。
フクロウの羽を上げてみると、思ったよりも脚が思ったよりも長く、体の半分くらいあります。
フクロウは分厚い羽毛の下に、鶏など、他の鳥と同じような骨格があるのです。
じっとしていることの多いフクロウは、進化の過程で、保温効果が高いフワフワの羽毛を手に入れたといいます。
身の危険を感じた時などには細くなり、木に擬態し危険をやり過ごします。
フクロウが両脚で立っている時は、敵に対していつでも飛び立てる臨戦態勢をとっていて、一方、片脚で立っている時は、飛び立つ必要がなく真のリラックス状態なのです。