熱い料理を冷ます時は「ふー」、冷たい手を温める時は「はー」と息を吹きかけます。
でも、どうして温度が違うのでしょうか?
これは気のせいではなくて、実際に温度が違うのです。
試しに息を吹きかけた手の平の周りの温度を計ってみると、「はー」は、約33度、「ふー」は、27度になりました。
しかし、口元の息の温度を計ってみると、どちらも、33〜34度と変わらなかったのです。
そこで、ポイントとなるのが「ポテンシャルコア」。
ポテンシャルコアとは?
吐き出した息が周りの空気と混じり合わずそのまま届く領域。
周りの空気の温度は、息の温度よりも低いので、周りの空気を巻き込むほど、空気の温度に近づいて温度が下がる。
空気は流れが早いと、周りの空気を巻き込んで一緒に流れて行く性質がある。
つまり、「ふー」と吐いた息は、「はー」よりも勢いが強いため、周りの空気を巻き込んで温度が下がり、冷たく感じるのです。
「はー」は、「ポテンシャルコアの息」
「ふー」は、「空気を巻き込んだ息」
これが温度差の正体です。