この8年間(2018年まで)で、全国各地で発生した看板の落下事故が77件起きたというニュースがありました。
これは、台風や地震などの自然災害だけが理由ではないようです。
街中には、錆びているなど、修理が必要な「キケン看板」が至る所にありました。
なかでも、真っ赤なサビが出てくるのは、10年くらいかかるので、それくらい長い間メンテナンスされてないということになります。
重量を支える接続部分のサビは最も危険です。
外見は問題なさそうに見えても、中をあけると内側の鉄骨はサビだらけということもあります。
台風や地震などは、直接の引き金に過ぎず、事故を起こすのはサビ。
ではなぜ、このようなキケン看板が放置されているのでしょうか?
実は、全国の看板の約7割が「無許可の違反の看板」なのだとか。
企業や商店が屋外看板を出す場合、自治体に対して申請をしなければいけません。
しかし、実際には約7割の看板が申請をしていないというのが現状です。
自治体によって基準は異なりますが、
例えば、新宿歌舞伎町の場合、テナント看板は原則として申請が必要で、2〜3年に1度メンテナンスを行う義務があります。