明治神宮の南神門の通り道の脇をよく見てみると、
金具でハートマークが施してありました。
実は、この形には、神社にとって大切な意味が込められているのです。
一見、この金具は、ハートマークに見えるので、「縁結びのご利益がある」と言う方も多いのですが、
実はこれ、「猪目(いのめ)」。
字のごとく、イノシシの目を意味しています。
この猪目は古来から、「火除け」や「魔除け」に使われていました。
その理由としては、イノシシは山火事が起こると一目散に逃げる動物だからということ。
神社仏閣は、ほとんど木造なので、猪目を施した金具が多い。
そこには、火事にならないようにという願いが込められています。
「魔除け」という意味で、刀の鍔などに猪目が施されていることもあります。