人間の体には経穴と呼ばれる「ツボ」が361か所あり、
そのツボの位置は、WHO(世界保健機関)によって定められています。
ツボといえば、街でよく見かける「足ツボ」。
足の裏のさまざまな場所を刺激され、その痛みとともに体が楽になる感覚があります。
店内に貼ってある図解にも、足裏は全身につながっているように説明されています。
そんな足つぼには、驚きの事実がありました。
実は、足の裏のツボは「たった1か所」しかないのです。
東洋医学のツボの教科書を見てみると、
足裏には、「湧泉(ゆうせん)」というツボしかありません。
では、なぜツボ以外の場所を押しているのに、足ツボと言っているのでしょうか?
ある足つぼのお店の方に聞いてみると、
『看板には「足つぼ」と書いてあるが、いっさいツボは押していない』といいます。
では、一体何の施術をしているのでしょうか?
「足ツボ」と呼ばれるものは、本来「リフレクソロジー」というもので、アメリカのドクターが発見したものです。
東洋医学のツボはピンポイントで「点」をとらえますが、
アメリカ生まれのリフレクソロジーは「面」、手や足を広範囲に刺激することで、臓器などの披露改善をはかる施術なのです。
ちなみに、リフレクソロジーを行うお店の紹介文に「足つぼ」と書いてあるのは、ネット検索に引っ掛けるためで、SEOを意識してのことだと言います。