靴の中に小石が入るのはなぜ?という話がありました。
足にあった靴の大きさは、ヒモをほどいた状態で、かかとに人さし指が入る大きさくらいだといいます。
そして、この足にあった靴だからこそ、「ふいご現象」が起きます。
鍛冶場などで火力を上げるために使う「ふいご」。
仕切り板とつながっている棒を出し入れすることで、外の空気を取り込み、風を生み出す器具です。
これとよく似た現象が靴の中で起きています。
このふいご現象で、靴の換気が行われます。
これによって靴の蒸れを防ぐのです。
靴が地面に着いた時、つま先が前方にズレます。
この時、つま先に溜まっていた空気が、足の甲の辺りから靴の外に押し出されます。
そして、靴を地面から離す時、密着していた足の裏が離れ、外の空気が靴の中に吸い込まれているのです。
靴を地面から離したときに、跳ね上がった小石が、ふいご現象によって吸い込まれます。
つまり、不快な靴の中の小石は、靴の換気が正常に行われている証拠なのです。