兵庫県の姫路市立水族館にいる「フンボルトペンギン」。
先月(2019年1月)までは、11羽飼育されていました。
しかし、今月(2019年2月)1日、ペンギンのプールにその姿はありません。
先月24日、25日、11羽中10羽がけいれんや嘔吐をおこし、そのうち8羽が死んだのです。
当初は、鳥インフルエンザなどの感染症が疑われましたが、原因を調べていくと、餌に添加された塩分の過剰摂取だったというのです。
なぜ、餌に塩分を加えていたのでしょうか?
飼育担当者によると、
ペンギンたちはもともと海鳥なので、体内に塩分を排出する機構が備わっています。
しかし、この水族館のペンギンたちは淡水飼育しているので、低塩分で逆に病気になることもあるので、補給のために塩分を添加しています。
とのこと。
姫路市立水族館では、塩分補給として、週に数回、アジを30分ほど海水に漬けてペンギンに与えていました。
しかし、問題の起きた先月24日は、アジとイワシが用意されていて、イワシは海水に漬けると身崩れするため、塩を直接振りかけたということです。
それを食べたペンギンたち。
病理検査の結果、全身の臓器がうっ血し、血液循環障害となっていて、塩分の過剰摂取と考えられる状態でした。
また死んだのは高齢のペンギンが多かったということです。
水族館によると、「今後は、塩分を適量に抑えたい」とのことでした。