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解剖学から見た「最後の晩餐」の話:ホンマでっか!?TV【2019/02/20】

美術評論家の布施英利 さんが、解剖学から見た「最後の晩餐」の話をしていました。

人を描く時に重要なのが「」。

それと、もうひとつ大切な体の部分があって、それは「」。

心の状態を表すのに、もちろん表情から読み取ることができるんですけども、

もうひとつ「」。

例えば、レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」。

真ん中にキリストがいて、左側に6人、右側に6人いるんですけども、

1人1人が違う手の動きをしていて、心の状態が表れているんです。

人間の手の形が、これだけバリエーションがあるのかというのを描き切ってる驚きなんですね。

このように多様なんですけども、それだけじゃないという話で、

レオナルド・ダ・ヴィンチは解剖学の研究をしておりまして、

人間の腕というのは前腕が引っくりかえるんですね。

二本の骨が引っくり返るんです。

それを、回内(かいない)、回外(かいがい)といいます。

レオナルド・ダ・ヴィンチは、このことに最初に気づいた人だともいわれています。

それで、最後の晩餐を見てみると、

キリストから見て、右側の人たちは、全員の親指が内側を向いているんですね。

手を上げてても下げてても同じなんですけども、

6人が全員違うポーズをしているようなんですけども、全員が「回内」なんです。

逆に、左側の人たちは、全員の親指が外を向いているんですね、「回外」なんです。

で、真ん中のキリストはどうかというと、まるで指揮者のように、

右側に回内といったら全員「回内」、左側に回外といったら全員「回外」となっていて、つまり、たいへんな多様性があるとともに、一方ですごくシンプルな統一性があるんですね。

これが素晴らしい芸術だという話ですね。