片側3車線の幹線道路、次々と車が走っていきますが、どの車もほぼ同じ位置でスピードを落とし、ブレーキランプが点灯しています。
しかし、周囲に信号らしきものはありません。
この不思議な現象は、川崎市にある京浜急行大師線の産業道路駅付近。
ここで3分間、減速や一時停止した車を数えてみると、通った36台中14台ありました。
この道路の手前までくると、カーナビから「この先、踏切があります」の案内。
上から現場を見てみると、「止まれ」の文字が消された跡と、踏切の跡もありました。
実は、ここ、元々踏切があった場所。
↓こちらは、踏切が撤去される前の様子。
遮断器の前には多くの車が並び、電車が通過するのを待っている状態です。
東京と横浜市を結ぶ産業道路と、京浜急行大師線が交差する場所にあったこの踏切。
両車線で7車線と、市内でも交通量が多い道路である上、日中は5分に1本のペースで電車が通過。
ピーク時は1時間のうち23分遮断器が下りてしまうため、交通渋滞の原因となっていました。
そこで、先週土曜日(2019/03/02)から、たったひと晩で地下への切り替え工事を実施。
道路を封鎖せずに急ピッチで作業が進められたことで、踏切の名残りはそのままになっていたのでした。
市によると、今後少しずつ整備をしていくとのことでした。