一寸法師は実はワルだった!?という話:リトルトーキョーライフ【2019/03/13】

江戸時代に伝わっていた「一寸法師」の話は、今のものと内容が少し違うようです。

現代の「一寸法師」

昔々ある所に、仲の良い夫婦がいた。ある日 夫婦の元に、一寸(3cm)しかない男の子が産まれる。夫婦はその子を一寸法師と名付けた。一寸法師はその後、立派な侍になるため、針の刀とお椀の船で旅出る。旅先で屋敷の主人に仕え姫の家来になる。その数年後、姫をさらおうと鬼が現れる。一寸法師は立ち向かうが鬼に食べられてしまう。しかし、一寸法師は鬼のお腹の中で針の刀でつつき鬼を退治する。鬼が落とした打ち出の小槌で大きくなり、姫と結婚し幸せに暮らしましたとさ。

江戸時代の文献「おとぎ草子」の「一寸法師」

昔々ある所に、一寸(3cm)しかない男の子が産まれた。老夫婦は大きくならない 一寸法師を気味悪がり、家から追い出そうとする。仕方なく針の刀とお椀の船で度に出る。旅先で訪ねたお屋敷の主人に仕える。そのお屋敷の姫に一目惚れする。寝ている姫の口に米をつけ、米泥棒の濡れ衣を着せる。一寸法師は主人に「姫が大切な米を盗んだ」と報告。主人は一寸法師の言うことを信じてしまい、無実の姫を殺そうとする。一寸法師はショックを受けた姫を屋敷から連れ出し手に入れることに成功。家を出た2人は旅をすることに。一緒に旅に出た 一寸法師は鬼に襲われるが返り討ちにする。鬼が落とした打ち出の小槌で大きくなり、姫と幸せに暮らしましたとさ。

いっすんぼうし (日本昔ばなしアニメ絵本 (6))

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  • 作者: あや秀夫,水端せり,長野まりえ
  • 出版社/メーカー: 永岡書店
  • 発売日: 2002/01/01
  • メディア: 単行本