「おはぎ」と「ぼたもち」の違いは?:チコちゃんに叱られる!【2019/03/22】

おはぎ」と「ぼたもち」の違いは何?という話がありました。

実は、おはぎも、ぼたもちも、食べ物自体は同じです。

炊いたもち米を丸めたものに、あんこをつけたもの。

古くから日本では、赤い色には、魔除けの効果があると信じられてきました。

その小豆をたくさん使った、おはぎやぼたもちは邪気を払う食べ物として、先祖の供養のために、お盆やお彼岸の時期に食べられてきたといいます。

では、同じものなのに、なぜ名前が2つあるのでしょうか?

もともと、大きさの違いがキッカケで2つの名前が生まれました。

おはぎは小さいもの、ぼたもちは大きいものを指す言葉だったのです。

漢字にその秘密が隠されています。

お萩は萩の花、牡丹餅は牡丹の花から付いた名前なのです。

小豆の粒が散らばった様子が、萩の花が散って地面に落ちた様子に似ていることから、「萩の餅」と呼ばれるようになりました。

中でも、小さく上品に作られた「萩の餅」のことを、丁寧な言葉使いで「お萩」と呼ぶようになったのです。

萩の花が咲くのは「」。

秋のお彼岸に食べるものを「おはぎ」と呼ぶようになっていきました。

一方、ぼたもちは、中でも大きな「萩の餅」のことを指します。

かつて小豆は高級品だったため、おはぎが食べれるのは年に数回。

集まった人たちへのおもてなしとして、萩の餅を大きく作るようになりました。

これを大きく華やかな牡丹の花に例えたのです。

そして、牡丹の花が咲くのは「」。

次第に、春のお彼岸に食べるものを「ぼたもち」と呼ぶようになっていきました。

今では、どちらの言葉も厳密な線引きなく使われているといいます。

あんこ以外にも、きなこや、東日本ではゴマ、西日本では青のりなど、その味は地域によって様々あります。