歯並びが悪くなる抱っこの話:VOICE【2019/03/26】

小児歯科医の西川岳儀 先生は、最近、口が開いたままの子どもが多いということに気づいたそうです。

GP・小児・矯正が共に考える 実践早期治療

GP・小児・矯正が共に考える 実践早期治療

  • 作者: 関崎和夫,高橋喜見子,有田信一,里見優,菊地紗恵子,小石剛,清水清恵,相馬美恵,田井規能,高野真,外木徳子,中島隆敏,西川岳儀,益子正範,町田直樹,三谷寧
  • 出版社/メーカー: クインテッセンス出版
  • 発売日: 2018/08/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

その原因を探っていたところ、赤ちゃんの頃の抱っこの仕方が関係しているという点に行き当たりました。

さらに、それが歯並びにも影響しているというのです。

歯並びは、舌と、頬と、唇から受ける圧によって形成されている。

ここで大切なのが「舌の位置」。

口が閉じて舌が正しい位置にあると、外側からも内側からも圧がかかり、歯はキレイなカーブを描きます。

しかし、抱っこによっては、赤ちゃんの顔が上を向いて口が開きっぱなしになるため、

舌が本来の位置から下がってしまいます。

すると、歯は頬と唇からしか圧がかかりません。

外側からだけ押された歯はガタガタになり、歯並びは悪くなってしまうというわけです。