なぜ青春は青い春なのか?という話がありました。
「春」といえば「青」というのは、実は二千数百年前の古代の中国で決まっていたそうです。
古代中国には、宇宙のありとあらゆるものを陰と陽の2つに分けて考える「陰陽思想」と、
5つの要素に分けて考える「五行思想」が存在し、どちらの考えも根本は似ていることから、この2つが合わさり誕生したのが「陰陽五行思想」。
この陰陽五行思想の考えでは、自然界にある全てのモノを「木」「火」「土」「金」「水」の5つに分ける。
「青春」という言葉もこの考えから生まれました。
陰陽五行思想の5つの要素には、それぞれにシンボルカラーが決まっており、季節も5つに振り分けられ、
「木」の要素に振り分けられていた色は「青」、季節は「春」。
この青と春を組み合わせて「青春」という言葉が生まれました。
ちなみに、人間の一生に置き換えると、
春が15から29歳、夏が30から44歳、秋が45から64歳、冬が65歳以降となる。
つまり青春とは15歳から29歳までのこと。(※年齢の区分には諸説あります。)
こうして生まれた「青春」という言葉が日本で使われ始めたのは、7世紀後半の「奈良時代」。
その時代の書物で、現存する日本最古の漢詩集「懐風藻(かいふうそう)」には、
「思う存分 青春の日を楽しみ お互い白髪の歳まで 長生きしよう」という意味の漢詩に「青春」という言葉が使われている。
でも、当時の「青春」は、ただ年齢が若いという意味で使われていた。
その後、時代とともに、青春という言葉には、夢に向かって頑張る努力や、純粋な恋愛などの意味が加わっていきます。