東京駅周辺の地下が年々広がる理由は?という話がありました。
その理由は、国ではなく各企業が自主的に地下を整備しているから。
いったいどういうことでしょうか?
ポイントとなるのは「容積率」。
容積率とは、敷地面積に対する延べ床面積の割合。
例えば、100坪の土地で、容積率1000%の場合、延床面積は最大1000坪。(例:10階分の建物)
しかし、容積率はその上限が地域ごとに定められている。
富士見・九段北(400%)、丸の内(1300%)、霞が関(700%)など。
そのため、より高いビルを建てたい企業にとっては、なんとかして容積率をかせぐ必要がある。
その1つの手段が、企業が自前で地下通路を整備するということ。
これによって、規定の床面積を超える床面積が確保される仕組みになっている。
これらを活用することによって、東京駅周辺の地下開発が推進されている。
例えば、2017年4月に開業した「GINZA SIX」の建物の場合、
開業の8ヶ月後に、銀座駅への地下通路を開通。
もともとのギンザシックスの容積率は1100%。
それが地下通路の設置などにより、容積率260%のボーナスにより、容積率は1360%となった。
そのおかげで、もともと12階建ての予定が13階まで建てられるようになった。