日本のプロ野球を見ていると、ヒットを打たれた後、ピッチャーがボールを交換したり、
ワンバウンドしただけで、ボールを交換することがあります。
このワンバウンドしただけで交換しているボールは、そのあとどうなるのでしょうか?
実はこのボールは、公式戦では二度と使われないそうです。
公認野球規則によると、
ボールを交換できる条件は3つ。
・(ファールボールなどで)ボールがフィールドの外に出た場合
・ボールが汚れたり破損したりした場合
・ピッチャーがボール交換を求めた場合
しかし、たった一度のワンバウンドだけで交換してもいいのでしょうか?
ワンバウンドすれば、必ず土が付いたりボールに傷が付きます。
すると、球全体のバランスが崩れて回転が変わってしまいます。
投手が思うようにコントロールするには、キレイなボールの方がいいので交換します。
他にも、ボールに傷が付くと変化しやすくなり投手に有利になるので、フェアプレーにするためといった理由もあるようです。
1試合でボールを120球くらい交換すると考えると、
年間で試合中に交換されるボールの数は、10万2,960球 になります。
(1試合120球 × 1日6試合 × 1シーズン143試合 = 10万2,960)
ワンバウンドしたボールはボールボーイに回収され、箱の中に無造作に置かれていました。
交換したボールは公式戦では二度と使えず、チームの練習球にしたり、グッズとしてファンサービスでプレゼントしたりするそうです。