かまぼこが板にのっている理由:トリニクって何の肉!?【2019/05/21】

かまぼこといえば、木の板にのっているのをよく見かけますが、

どうやらあれは、ただの飾りではないようです。

実は、あの板がないと、かまぼこはまずくなってしまうのです。

かまぼこといえば、みずみずしくてプリッとした食感が美味しさの秘訣。

試しに、かまぼこに板がある状態とない状態で3日間観察。

3日目になると、板にのっていない方は、縮んで表面はカサカサになって反ってしまいました。

一方、板に乗っている方は、ほとんど変化がありませんでした。

この板は、水分の調整器とも言われていて、

かまぼこから余分な水分が出れば、板が水を吸ってくれて、

かまぼこに水分がなくなれば、板が水を補ってくれるのです。

つまり、板に乗っている理由は、保湿・吸湿するため。

だから、かまぼこを食べる分だけ切って残した時は、板にのせたまま保存しましょう!

ところで、この板として使われる木は何でもよいというわけではありません。

お店によって、大きさや厚みは違いますが、木の種類はほとんど同じで「モミの木」が多く使われています。

木のニオイがほとんどないため、かまぼこにいやなニオイがつきにくく、

カビや菌を寄せ付けない抗菌作用もあるので、腐りにくくしてくれます。

さらに、かまぼこは約90℃で蒸されてつくられますが、モミの木の板は高温で蒸されても腐らず丈夫。

そして、柔らかいすり身をめでたい形の扇形にするには、板を土台にするのが便利なのです。

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