みなさんは、こんな経験ありませんか?
スーパーへ、必要な食材を買いに行ったのに、ついつい余計なものを買ってしまう。
実はこれ「あるモノ」が大きく関係しているのです。
スーパーには「買い物カゴ」と「カート」がありますが、
カートより買い物カゴを使う方が、余計なものを買ってしまうといいます。
一見、カートの方がたくさん買ってしまいそうですが、
オランダの大学の研究結果では、買い物カゴを使うと目的以外のものを買ってしまう確率が高くなったのです。
実はこれ、腕の動きが大きく関係しています。
人間科学の杉山崇先生によると、
これは、「条件付け効果」といって、人間はある行動をすると、無意識に特定の心理状態になります。
例えば、電車の座席では、端の席に座ろうとする人が多いです。
これも条件付け効果の1つ。
端っこは、一方が壁。過去の膨大な経験から「安全」と刷り込まれているため、無意識にリラックスできる端の席に座ろうとするのです。
実は、買い物カゴを持っている方が余計なものを買ってしまうのも、これと同じ現象。
カートを押す人は腕を伸ばしていますが、買い物カゴを持っている人は腕を曲げた状態。
実は、これが購買意欲に影響を与えていると考えられえているのです。
人間は何かを手に入れたい時は、引き寄せて腕を曲げます。
その経験が蓄積されているので、腕を曲げると何かを欲しくなってしまうのです。