こちらのぼやけた縞模様は、「ガボールパッチ」と呼ばれ、
物理学者のデニス・ガボールが考案したものです。
ガボールパッチとは、この図形をただ見続けるだけの「視力回復法」です。
この図柄が家にないという人がほとんどだと思いますので、
日常生活でも代用できるものがあります。
それが日本の千円札です。
中央にある「すかし」部分を見続けることで、ガボールパッチと似たような効果を出すことができます。
なぜ、これらの方法で、視力が回復するのでしょうか?
視力というのは、「眼球」と「脳」のどちらも使ってモノを見ています。
まず、眼球で情報をひろって、それが脳で処理されます。
実は、脳にはカメラでいう「手ぶれ補正」のような機能が備わっており、
ぼやけた画像を無意識のうちに脳が鮮明なモノに補正してくれているのです。
ガボールパッチは、眼自体を良くしようというのではなくて、情報処理をする脳を鍛えて視力を回復させるというもの。
つまり、ぼやけた縞模様や、千円札のすかしのように、見づらいモノを見続けることで、脳のぼやけを補正する機能が鍛えられ、視力回復が期待できるのです。
千円札を使う方法
1:千円札を照明などのある上の方に向けて、すかしがハッキリ見えるようにする。
2:ゆっくり下におろして、すかしが見えづらい所で止める。
3:下で10秒間見続けたら、再び見やすい高さへと戻す。
このトレーニングを朝晩にそれぞれ10回ずつ行う。
これで、視力回復効果が期待できるそうです。