北海道大学総合博物館などの研究グループが、
ナスカの地上絵で描かれた16点を「鳥類学の観点」から分析。
すると、うち3点の「鳥」の種類が特定されたということです。
そのうちの2点は、「ペリカン類」。
1.細く長いくちばし 先端がカギ状
2.”ちょんまげ”のような冠羽
残りの1点は、よく見る代表的な形のもので、これが「カギハシハチドリ類」です。
1.細く長いくちばし
2.足が短く 足指が3本
3.中央が特に長い尾羽
そもそも、この絵が描かれた目的はなんだったのでしょうか?
ペリカン類は、海岸などに生息、カギハシハチドリ類は南北の森林地帯に生息していて、
砂漠台地にあるナスカ周辺にはいずれもいなかったとみられる。
しかし、「海鳥が海から運んだ水を山に落としナスカ台地に流れる川になった」という民話があったため、
雨乞いが目的でペリカンを描いた可能性があるのではないか、という話がありました。
世界遺産 ナスカの地上絵 完全ガイド (GEM STONE 45)
- 作者: 地球の歩き方編集室
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2010/10/02
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