「指揮者が倒れる」と指示が書かれた曲があるという話がありました。
それは、ドイツの作曲家、マウリシオ・カーゲルが作曲した「フィナーレ」という曲。
この曲を、日本で唯一指揮した飯森範親さんが話をしていました。
この曲はカーゲル50歳の記念コンサートで、「指揮をしながら死にたい」という思いを込めて作った作品だそうです。
楽譜にはこう書いてあります。
・突然のけいれんに見舞われたかのように硬直して、自分の胸の辺りを軽くさする。
・譜面台をつかみ、
・後ろの床に(聴衆側に)頭を向けて倒れる。
実際に、飯森さんが指揮した映像がこちら。
なぜか、倒れた指揮者の代わりに、ヴァイオリン奏者が指揮を代行して演奏を再開。
最後は、指揮者が担架で運ばれて演奏が終了しました。
忠実に、譜面通りに再現したようです。
「マエストロ、それはムリですよ・・・」 ~飯森範親と山形交響楽団の挑戦~
- 作者: 松井信幸,飯森範親
- 出版社/メーカー: ヤマハミュージックメディア
- 発売日: 2009/06/23
- メディア: 単行本