スターバックスを「スタバ」、ファミリーマートを「ファミマ」というように、
お店の名前など何でも言葉を略す文化というのは、海外ではあまり馴染みがなく、日本人特有のものらしいです。
これは、仲間意識を強めるためなのだとか。
昔から仲間同士に分かる言葉をわざと作る、それを奴詞(やっこことば)と呼んでいる。
奴(やっこ)とは、江戸時代の裏社会で生きる侠客のこと。
彼らが仲間内で使っていた隠語のことを奴詞という。
今でも使われている「やばい」という言葉も、もとは、奴詞で省略語。
江戸時代の泥棒が、「番屋(警察署)の前を通るときに気をつけろよ」というのを
表立って「番屋」と呼べなかったので、「やんば」と言っていた。
それが後に、
番屋(警察署) → やんば → やば → やばい となっていった。
「やばい」という言葉は、裏社会で生きる仲間の中で、「番屋に気をつけろ」という言葉が変化・省略を重ねながら生まれたものでした。