地図はなぜ北が上なのか?という話がありました。
普段、私たちが目にする地図は、どれもこれも北が上。
これは、なぜでしょうか?
そもそも地図は、人にとって便利であればいいもの。
つまり、地図は北が上だと便利だったということです。
人類が北を上にして地図を作るようになったのは、大航海時代だと言われています。
大航海時代、海の上で方角を知る目印にしたのは、「北極星」。
陸上での移動であれば、山・川・道・建造物などの目印があったり、誰かに会って聞くこともできます。
しかし、大海原に出ると目印もなければ、人に聞くこともできません。
大航海時代時代より前は、方角は太陽を目印にしていたといいます。
しかし、太陽は時間とともに移動してしまい、夜には見えないので、大海原では方角を知る目印になりづらい。
そこで見つけたのが北極星だったのです。
北極星は偶然にも、地軸の延長線上にあったため、地球が自転しても止まって見えます。
北の夜空をしばらく撮影した映像を見てみると、周りの星は円を描くように移動して見えますが、北極星だけはその中心で微動だにしていません。
それが偶然にも、地軸の延長線上が真北を向いていたということ。
さらに、北極星は、地球から約430光年も離れているため、地球の公転による誤差が小さく、どの季節でも同じ位置に見えます。
この北極星があるからこそ、地図は北を上にするのが便利だといいます。
例えば、東に行きたいのに、方角がわからない時、地図の上を北極星に合わせることで、東西南北の方向がわかります。
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