仏教で有名な猿の物語があります。
それは「西遊記」。
この西遊記に登場するキャラクターには、仏教の「三毒(さんどく)」という教えに深い関係がありました。
貪(とん)→ 猪八戒
貪=むさぼり、欲しいものに対して執着する心。
瞋(しん)→ 孫悟空
瞋=いかり、怒ること、腹を立てること。
痴(ち)→ 沙悟浄
痴=おろか、物事を正しく見抜くことができないこと。
実は、この三毒は、それぞれの名前の中に解決策が隠されています。
貪欲(どんよく)→ 八戒(8つの戒め)
戒律を守ることで欲望を抑える。
瞋恚(しんに)→ 悟空(空を悟る)
怒り自体が空である(実態がない)ことに気づく。
愚痴(ぐち)→ 悟浄(浄を悟る)
思いやりの心を持って物事を見る。