時速280キロで走行中の新幹線の扉が全開になった!という話:ニュースウォッチ9【2019/08/21】

今日(2019/08/21)午前10時7分。

東京行きのはやぶさ46号が仙台駅を出発しました。

出発から7分後、時速280キロで走行中、ドアが開いたことを示すブザーが鳴りました。

車掌が確認したところ、9号車にあるドア1か所が完全に開いた状態となっていたため、

そのドアを減速中に閉めたということです。

走行中の風圧でドアが開いたとみられるということで、ブザーが鳴ってから車掌が閉めるまで40秒間ドアが開いていたとみられています。

新幹線は宮城県柴田町のトンネル内で緊急停止しました。

約340人が乗っていましたが、9号車のデッキ付近には乗客はおらず、けが人はいませんでした。

なぜ、ドアは開いたのか?

原因は仙台駅の作業にあったとみられます。

JR東日本によると、

新幹線では非常時に乗客などがドアを開けて外に出られるよう、ドアコックがすべての乗降用ドアの上に設置されています。

そのドアコックについて、清掃の際にも操作して、一部のドアだけ開けた状態で作業するということです。

今日は6・9号車のドアを開け清掃したということで、班長2人がドアコックをもとに戻したかどうか確認作業を行ったものの見落としたとみられるとしています。

最新式の車両では、ドアコックが操作されたまま発車すると、警告表示が出る仕組みになっていますが、

今回トラブルが起きた車両では、まだこの仕組みが導入されていなかったということで、今後改修を進めたい。

としています。

JR東日本は、

走行中の新幹線のドアが開くという事象を発生させ大変申し訳ございません。

今回の事象を踏まえハード・ソフト両面で対策を検討し再発防止に努める。

としています。

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