水の入ったビニール袋を火であぶっても穴があかない理由:所さんの目がテン!【2019/09/01】

水の入った2つのビニール袋がありました。

このビニール袋の下にロウソクをあてて、火であぶります。

左側の水が入った袋は、黒いすすは付くものの破れません。

しかし、右側の水が入った袋は、穴があいて水が出てきました。

これはいったい、なぜでしょうか?

ポリエチレンの溶ける温度は約90℃。

袋の中に水があると表面が冷やされ溶ける温度に達しないので穴があきません。

この原理を利用したのが、和紙で作った紙鍋。

紙は200℃以上で発火しますが、液体が中にあるうちは100℃以上にならないので燃えません。

一方、穴が開いたビニール袋の中に入っていたのは「炭酸水」。

炭酸水には気泡があるため、ポリエチレンと水が触れていない部分ができてしまいます。

熱をあてると気泡の部分のみ高温になり溶け、穴があいてしまうのです。

この実験を安全に行うポイントは、袋を裏返してから水を入れること。

そのまま行うと袋の下の部分が溶けてしまうので危険です。

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