JR渋谷駅にある改札口は、
ハチ公改札、新南改札、南改札、中央改札、
そして、玉川改札。
他の改札の名前は、付いた理由がわかるが、
なぜ、玉川改札は、玉川なのか?
渋谷区に「玉川」という地名も川もない。
さらに、「多摩川」とは字も違う。
では、その理由は?
実は昔、渋谷と現在の二子玉川を結ぶ路面電車「玉川電車(玉川電気鉄道)」が走っていた(明治40年に開業)。
こちらがその路線図。
開業当時は、多摩川から砂利を建築資材として都心に運び、戦後の復興に一役かっていた。
JR(当時の国鉄)から玉川電車への乗換口だったので「玉川改札」。
玉川電車が走っていた所は、今の田園都市線にあたる。
ちなみに、かつて「たまがわ」の字は「多摩川」と「玉川」の両方使われていたが、明治時代に河川の多摩川はこちらの漢字に決められた。
玉電が走った街 今昔 世田谷の路面電車と街並み変遷一世紀 JTBキャンブックス
- 作者: 林順信
- 出版社/メーカー: JTB
- 発売日: 1999/08/01
- メディア: 単行本