接着剤はなぜくっつのか?という話:チコちゃんに叱られる!【2019/09/13】

接着剤はなぜくっつのか?という話がありました。

例えば、ここに乾いた状態のガラスが2枚あります。

これをそのまま重ねても

2枚のガラスは、くっつきませんが、

ガラスの上に水を1滴垂らして、濡れた状態にすると、

くっつきました。

これこそが、接着剤がくっつく原理です。

モノがくっつくためには、モノの隙間を埋めないといけません。

水はそれを手助けしてくれるのです。

ガラスは一見ツルツルに見えますが、顕微鏡で見てみるとその表面にはたくさんの凹凸があります。

この状態のままガラスを合わせると、2枚の間は隙間だらけ。

ところが、ガラスを水で濡らすと、表面の隙間に水が入り込み、隙間が埋まりました。

この時、ある驚きの現象が起こるのです。

人間を含め、この世の全てのモノは、分子というとても小さな物質からできています。

そして、全ての分子は、プラスとマイナスの電荷(ごくわずかな電気)を持っています。

分子同士が近づくと、プラスとマイナスの電荷が引き合って、モノとモノの間に引っ張り合う力が生まれます。

この力を「ファンデルワールス力(りょく)」といいます。

ファンデルワールス力を発生するためには、ある条件を満たさなくてはなりません。

それは、すごく近づくこと。

分子と分子が髪の毛の10万分の1のすごく近いところまで近づくと、初めてファンデルワールス力が働いて、強い力で引っ張られる。

水で隙間を埋めることで、ガラスと水の間に、ファンデルワールス力が発生し、ガラス同士がくっつくのです。

つまり、濡れることで、液体である接着剤がモノとモノの隙間を埋め、お互いがすごく近づくことが大切。

だから、接着剤がくっつく理由は、濡れるからといえるのです。

このように、水だけでもモノをくっつけることはできますが、水は動いてしまうので、滑らせると簡単に取れてしまいます。

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そのため、くっつけたあと固まるようにしているのが、接着剤というわけです。

接着剤は時間が経つと個体になります。

固まることで、分子同士が近い状態が固定されるので、モノをくっつけ続けることができるのです。

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