疲労評論家の梶本修身 先生が輸血の話をしていました。
輸血のときに問題になるのが血液型。
どんな血液型にも輸血できる「黄金の血」というのを持つ人が世界に43人だけいる。
日本には、わかっている人で1人だけいる。
血液型というのは、赤血球の表面にいわゆる突起みたいなのがある。
これを抗原といい、くっついていることで、抗原のない人に輸血を行ったときに不適合が起きる。
A型の人はA型抗原。B型の人はB型抗原が付いている。
それ以外に、RH抗原もある。
このRHが複雑で組み合わせを考えると、数万種類の組み合わせがある。
RH抗原は人類のほとんどの人(99.9999・・・%)が持っている。
しかし、世界中で、その43人だけがRH抗原を一切持っていない(「RHナル」と呼ぶ)。
この人たちは一切のRH抗原を持っていないので、誰にでも輸血ができる。
過去50年間で世界に43人いて、現在輸血に応じてくれる人が6人、そのうちの1人が日本人である。
ただし逆に言えば、RHナルの人は他から血液を一切もらうことができない。
天使のような人たちだが、もし自分に何かあった場合には、貴重なRHナル同士でしか輸血ができない。