コンビニよりもスーパーマーケットで買い物するという人も多いと思います。
その理由の1つは安さ。
スーパーはなぜ、そこまで安くできるのか?
1つ1つの商品は儲けが低くても、たくさん量を売ることで儲けを生み出している。
1つでも多く手にとってもらうため、たくさんのノウハウが詰まっている。
入り口の野菜売り場
スーパーに入ってすぐに必ずと言っていいほど、果物・野菜売り場がある。
色鮮やかな果物や野菜は季節感や鮮度を伝えやすく、お客の気分を高揚させ購買欲を高めるという。
中でもトマトやリンゴなどの赤い色は、色彩心理学では欲望を刺激する購買色といわれている。
なので、セールなどの貼り紙も赤い色が多い。
ついで買い
スーパーの基本的な順路は、野菜・果物 → 肉 → 魚 → そう菜 と、日々の献立に欠かせないものを買いやすいよう順に並べている。
さらに、肉売り場では、肉料理と一緒に使うタレや調味料を近くに置いて、ついで買いを狙っている。
スーパーでは、このように献立の提案をしている。
マグネット売り場
しかし、このままだとグルっと大外を回って買い物して出てしまう。
それを防ぐための工夫がマグネット売り場。
マグネット売り場とは、お客さんを磁石のように引き寄せる売り場。
お客さんがよく買いに来る人気商品や特売品などが多い。
マグネット売り場が多いのは商品棚の角。
これで店内の各通路の奥までお客さんを誘導することを目的にしている。
店内を歩き回れば滞在時間がのびる。
スーパーマーケット業界では、滞在時間が6分のびると、お客さんが使う金額は1.2倍になるといわれている。
特に、たまごはどこに置いても探して買ってくれる人気商品。
だから、キャスターつきのラックに置かれて自由に動かせるようになっている。
あまり売れていない商品の近くにお客さんを集めることができる。
原価率
例えば、たまごL玉1パック100円。これは間違いなく原価率100%超えの赤字。
ちなみに、原価率とは、売値に対する仕入れ値の割合。
100%を超えると売れば売るほど、赤字がかさむことを意味する。
赤字になるくらい値下げ、そのぶんお客さんを集めて、他の商品の売上につなげようとしている。
その分、お一人様1つまでなど書かれてあることが多い。
チラシの日替わり商品になるキャノーラ油なども赤字。
他の商品の原価率は、牛乳は約90%、ポテトチップスは約85% 〜 90%、シャインマスカットは約80%。
逆に、原価率が低く、店にとって儲けが多きいのが、コロッケでその原価率は約50%。
ちなみに半分が儲けではなく人件費や経費もかかる。
とり肉も原価率が低く約50%。
中でも、原価率30%でマグネット効果抜群の商品が「焼きいも」。
これは、店側にとってもおいしい商品となっている。