量子コンピューターは従来のコンピューターよりも処理速度が早いといいます。
それはなぜでしょうか?
コンピューターで表示される文字や画像などは、コンピューターの中では「0」と「1」で表現される。
この「0」と「1」を使って、いろんなことが表現できるし、いろんな計算をすることができる。
ここまでは、従来のコンピューターも同じ。
しかし、量子コンピューターは量子力学を利用して「0」と「1」の2つの可能性を残すことができる。
量子に従った新しい「0」と「1」を作ることができれば、単なる「0」単なる「1」を使うのではなくて、
「0」と「1」がどちらともつかない状態のまま、テーブルの上でコインが回っているような状態が続いていて、最後に「0」だった「1」だったという結果が出てくれば新しいコンピューターになりそうだ。
従来のコンピューターは、この「0」と「1」のコインを「ひとつひとつ並べて」表現していた。
一方、量子コンピューターでは、「0」と「1」のコインに「量子特有の性質」をもたせて、どちらの可能性も「同時に」持ち合わせたまま計算できるようにした。