なぜ砂漠はできるのか?という話がありました。
もともと砂漠というのは「ほとんど雨が降らなくて乾燥した地域」ということ。
日本で1年間に降る雨の量は畳半分くらいの広さに、人の身長ほどの雨がたまるくらい。
しかし、サハラ砂漠では1年かけてふくらはぎくらいの量しか降らない。
中には数年に1日しか雨が降らない場所もある。
なぜ、こんなに雨が降らないのか?
自然にある多くの砂漠は、乾燥が原因で砂漠になっているが、
乾燥している理由は、雨を降らせる雨雲がその場所にたどり着けないから。
砂漠は、大きく分けると4種類ある。
亜熱帯砂漠
アフリカのサハラ砂漠は、世界一大きな砂漠でアメリカとほぼ同じ大きさ。
サハラ砂漠は、赤道付近にある熱帯地域の隣、亜熱帯地域にある。
熱帯地域の水分を多く含んだ空気が太陽の熱で暖められて上昇。
上空で急激に冷やされて雨雲となりその場で大量の雨を降らせる。
雨が降ったあと雨雲は消えてしまい、水分を失った空気は亜熱帯地域へと流れる。
その空気は、高度を下げながら熱せられ乾いた熱風となって地上を吹く。
このように、亜熱帯地域に熱く乾いた空気が流れてくることで砂漠ができる。
大陸内部砂漠
中央アジアのタクラマカン砂漠は、シルクロードの舞台にもなった砂漠。
この砂漠は、ユーラシア大陸の内部にあり、海から遠く離れている。
陸地に降る雨のほとんどは、海から運ばれてきた水分。
しかし、海から遠く離れた大陸の内部までは、雨雲もそのもととなる海の水分を含んだ空気も届かないため、乾燥して砂漠になる。
雨陰砂漠
北アメリカのモハーベ砂漠は、一見 砂漠に見えないくらい植物が育っているが、れっきとした砂漠。
モハーベ砂漠と海の間には大きな山脈がある。
海からの湿った空気は、山を越える前に冷やされて雨雲となり、雨をすべて降らせきってしまう。
こうして雨雲は山を越えることなく、乾いた空気だけが山の向こう側へ。
そのため、雨が降らず砂漠になる。
冷涼海岸砂漠
アフリカのナミブ砂漠がある場所は、海の近くなので空気は湿っている。
しかし、冷たい海流で冷やされて空気が暖まらないため、上昇して雲になることがない。
海からの風はただ霧となって通り過ぎるだけ。
空気は湿っていても、雨は降らずに砂漠になる。