【インド】大気汚染で「緊急事態宣言」発令：とくダネ！【2019/11/08】

大気汚染が深刻化している都市のひとつがインドの首都「ニューデリー」。

その汚染は世界最悪レベルに達し、街は濃いスモッグで覆われ、呼吸をするのも困難になっているといいます。

このため、

・学校は休校、生徒にマスク５００万枚配布

・航空便の欠航や迂回

・建築工事の中断

などが起きている。

その主な原因は、近隣で行われた焼き畑に加え、車や工場からの排ガス。

街全体が真っ白で数メートル先が見えない状態。

空港にも影響が出ていて、飛行の欠航も相次いでいる。

イギリスのＢＢＣによると、ニューデリーの大気中の有害物質ＰＭ２.５のレベルは、同じく大気汚染が問題となっている中国・北京の７倍に達している、といいます。

さらに健康を脅かす大気質指数の国際的数値は３００以上とされているが、測定器には目を疑う数値が・・・

最高の値「９９９」をあちらこちらで検出。

緊急事態宣言が発令された。

身の危険を感じた市民たちは、これまで大気汚染の対策に無関心だった政府に対して、怒りの声をあげてデモ行進。

政府に対して以下の要求が出てきた。

・マイカーやバイクを減らすための公共交通の拡大

・（デリーの）地下鉄料金の値下げ

・ディーゼル車に８万ルピー（日本円で約１２万円）の物品税を課す

など。