私たち日本人が普段食べている「ハンバーグ」。
これを、海外の人に見せて、「What's this ?」と聞くと、
「ソールズベリーステーキ」という言葉が返ってきました。
アメリカでは、ハンバーグとは言わないようです。
アメリカのレストランなどのメニューにもハンバーグとは書いておらず、
ハンバーグというと、ドイツの都市「ハンブルク(Hamburg)」を意味する。
なぜ、ソールズベリーステーキというのか?
19世紀後半のアメリカでは、富裕層の食生活が贅沢になり、肥満や脳梗塞の患者が増加。
医師であるソールズベリーさんは、病気の原因は脂肪分いっぱいの肉料理だと考えた。
そこで、脂肪分の少ない赤身の牛肉を細かく刻んでステーキにすることを提案。
これが、ソールズベリーステーキと呼ばれるようになり広まった。
ではなぜ、日本ではハンバーグと呼ぶのか?
実は、ドイツのハンブルクと関係がある。
ハンブルクでは牛肉を焼いた料理を「ハンブルクステーキ」と呼んでいた。
なかでも、貧しい人は、かさ増しをするためにパン粉などを混ぜて食べていた。
それを見た日本人がパン粉や玉ねぎのみじん切りを入れて食べるようになり、
ハンバーグステーキと呼ばれるようになった。
アメリカの「ソールズベリーステーキ」と日本の「ハンバーグステーキ」は別のものと考えるとよさそうです。

ハンバーガーをつくろう! (いっしょにたのしくおりょうりたいけんえほん)
- 作者:新井 洋行
- 出版社/メーカー: ほるぷ出版
- 発売日: 2018/09/18
- メディア: 単行本