道端でよく見かける「猫じゃらし」。
実は、粟の原種ともいわれている立派な穀物で、
最近、ある人気マンガがきっかけで話題になった。
それは、週刊少年ジャンプの「Dr.STONE」。

- 作者:Boichi
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2017/12/04
- メディア: コミック
滅亡後の世界を舞台に科学の力を使って、ゼロから文明を築いていくマンガ。
その3巻で、猫じゃらしでラーメンを作るという描写がある。
理論上なら調理すれば麺ができるはず。
実際に作れるのか?
猫じゃらしを刈り取るのは、大阪・淀川の河川敷。
マンガでは、「ドザサァァ」と、たわわに実った猫じゃらしの収穫が描かれているが・・・、
現実には、ほとんど実が付いていないのもあるので、1本1本見極めが必要。
そして、次は脱穀。
マンガでは、「ベシベシベシ」の1コマで描写されているが・・・、
このサイズだと、1つの穂から取れる実は平均0.3gほど。
1kg分を集めようとすると、単純計算で約3万本必要になる。
結果、3時間かけて、289g集まった。
見た目が、そばの実と似ている?ということで、
石臼を使うことに。
しかし、その前に猫じゃらしに付着したゴミを取り除く。
フルイにかけるも、ニオイがとんでもなく臭い。
さらに、中から色々な虫も見つかる。
中には猫じゃらしの実に似た虫も。
そして、ここからの作業が大変。
1週間天日干しして、虫を完全に除去。
ピンセットで1粒ずつゴミを除去。
そば屋さんで、小麦粉(4割)を少しずつ足して、
細かく切り麺にする。
猫じゃらし麺 完成。
保健所の食品検査もクリア。
猫じゃらし麺を食べた感想は?
・そば粉なかったからよもぎでやりましたっていうアレンジそば
・なにこれ?
・土やん!
・泥や!
などでした。

- 作者:Boichi
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2017/12/04
- メディア: コミック