↓こちらは、レントゲンマシン、 X線検査装置 IX-GE-4043。
これに物を入れるとエックス線が照射、モニターに内部の写真が映し出されるという仕組み。
普段はウィンナーなどの食品を通し、異物が入っていないかをチェックするために使われている。
これを使って、お札を入れた金庫を写すとどうなるか?
なんと、真っ黒になり、中のお金も見えなかった。
これはなぜか?
実は、レントゲンから出るエックス線は、密度が高い物質により吸収される。
つまり、金属製の金庫が濃く写ってしまうため、中身が透けることがなかった。
ちなみに、革製の財布にお札と硬貨を入れ、
レントゲンに通すと、密度が高い硬貨はよく写るが、お札は薄くしか写らなかった。
人の場合も、密度が高い骨がよく写り、皮膚や筋肉は薄くなる。
↑この場合は、観察しやすいように色を反転させている。
他にも、木製の5層でできたロシアの民芸品マトリョーシカは、
エックス線がそれぞれの木枠をしっかり照射(吸収)、5層がくっきりと浮かび上がった。
次に、麻雀牌。
これを裏向きで機械に通すと、
絵柄は写らずに、ナットのような形が写った。
実は、麻雀牌の中には、牌を重くするため金属が入れられている。
それが反応し写し出された。
- 作者:鷹岡 竜一
- 出版社/メーカー: 医歯薬出版
- 発売日: 2019/08/01
- メディア: 単行本