大気圧の実験をしていました。
直径5cmのアルミ缶ボトルに少量の水を入れる。
ガスボンベでボトルを温めて、中の水が100度になるまで待つ。
ボトルのフタをしめて、水をかける。
すると、アルミ缶がペコっとへこんだ。
なぜへこむのか?
最初は、この状態。
アルミ缶の中には水が入っていたので、沸騰させると中が水蒸気で満たされ、入っていた空気が外に追い出される。
この状態でフタを閉め、アルミ缶を冷やすと、
もともとあった水蒸気の部分が真空に近い状態になる。
すると周りの空気から強い力がかかり、アルミ缶が押しつぶされる。
これが大気圧の仕組み。
これをもっと大きなものでやってみる。
使うのは、容量200リットルの鋼鉄製ドラム缶。
成人男性が乗ってもビクともしない。
同じように中に水を入れて、
温めて水が100度になるまで待つ。
ここに、液体窒素やCO2(二酸化炭素)や水をかける。
すると、ペチャンコになりました。
大気圧は1cmあたり1kgの力。
ドラム缶には、何トンもの力が加わったことになる。
ちなみに、家庭にある布団圧縮袋も同じ大気圧を使った仕組み。
中を真空にすることで、大気圧が発生、周りの空気に押しつぶされて小さくなっている。