暗証番号を変えていないのに開かなくなった貯金箱の話:探偵ナイトスクープ【2020/02/07】

依頼内容

すごく困っていることが起きてしまいました。それは貯金箱の暗証番号を忘れてしまいました。探偵さんどうか開けてくれませんか。

調査開始

依頼文には「暗証番号を忘れた」と書かれていたが、詳しくは、自分で考えた暗証番号は入力したが開かないということだった。

いつものように暗証番号を入力していたら、ある日、突然開かなくなったという。

こちらが問題の貯金箱で、中国製(メイド・イン・チャイナ)。

硬貨は上の口から投入するが、

横の口に、お札を差し込むと自動的に吸い込まれるようになっている。

正常に動くか、お札を入れて確かめてみると、千円札も、一万円札も入っていった。

依頼者の小学生が設定した暗証番号は「0357」。

実際に番号を入れてみると、ランプが赤色に光り、「アウト」という音が鳴って、やはり開かない。

依頼者の家族に聞いても、この貯金箱の暗証番号は変えていない様子。

そこで、貯金箱の輸入販売元に電話してみるも連絡つかず。

暗証番号のパターンは、

0から9の数字が10個で4桁、10の4(10 x 10 x 10 x 10)で、1万通り。

これを全部試すということに。

1つの番号を1個押すのに5秒かかるとして、

5秒 x 10,000通り = 50,000 秒

50,000 秒 / 60 = 約883分

883分 / 60 = 約13時間54分

全部パターンを試すとなると、気の遠くなる作業。

まずは、「0000」から始める。

「ガチャ」。

青色のランプが光り、貯金箱が開きました。

実は、この貯金箱、記憶装置の部分が電池式になっている。

2年ほど前に買っていたので、電池の電圧が下がってくると、自動的に暗証番号がリセットされて「0000」になるというものだった。