地面は「ぢ」ではなく「じ」と書く理由:林修のニッポンドリル【2020/02/12】

「地面」という字を、「ぢ」ではなく「じ」と書く理由がありました。

それは、「ぢ」というひらがなが世の中から消えたからだといいます。

もともとは、「ぢ」も「じ」もあった。

しかし、「ぢ」はあるときを境に消えている。

それは、現代かなづかいの登場。

1946年の当用漢字とともに、公示された「現代かなづかい」。

日本が第2次世界大戦で負けた1945年の翌年、新しい制度がいろいろな面で始まった。そのときに、「ぢ」と「じ」という2つあったかなづかいは基本的に「じ」に一本化された。

同じように「つ」に点々の「づ」と「す」に点々の「ず」も、「ず」に統一された。

しかし、例外もいくつかある。

「鼻血(はなぢ)」は、「ち」に点々と書くことになっている。

その理由は?

二語の連合」。

もともと、「鼻」と「血」という別の単語を組み合わせて使っているので、一語での独立性が高い。

逆に、「地面」は、これで一語。

あえて分けることはないだろうという場合は、「し」に点々。

完全に2つの語を合わせたという場合は、「ち」に点々。

例えば、「三軒」「茶屋」。

もう1つ例外がある。

同音の連呼

「ちぢむ・つづく」 のように、同じ音が続く場合は、「ち」に点々、「つ」に点々が残る。