「地面」という字を、「ぢ」ではなく「じ」と書く理由がありました。
それは、「ぢ」というひらがなが世の中から消えたからだといいます。
もともとは、「ぢ」も「じ」もあった。
しかし、「ぢ」はあるときを境に消えている。
それは、現代かなづかいの登場。
1946年の当用漢字とともに、公示された「現代かなづかい」。
日本が第2次世界大戦で負けた1945年の翌年、新しい制度がいろいろな面で始まった。そのときに、「ぢ」と「じ」という2つあったかなづかいは基本的に「じ」に一本化された。
同じように「つ」に点々の「づ」と「す」に点々の「ず」も、「ず」に統一された。
しかし、例外もいくつかある。
「鼻血(はなぢ)」は、「ち」に点々と書くことになっている。
その理由は?
「二語の連合」。
もともと、「鼻」と「血」という別の単語を組み合わせて使っているので、一語での独立性が高い。
逆に、「地面」は、これで一語。
あえて分けることはないだろうという場合は、「し」に点々。
完全に2つの語を合わせたという場合は、「ち」に点々。
例えば、「三軒」「茶屋」。
もう1つ例外がある。
「同音の連呼」
「ちぢむ・つづく」 のように、同じ音が続く場合は、「ち」に点々、「つ」に点々が残る。