「SARS」「新型インフルエンザ」「MERS」など、これまでにもいろんな感染症がニュースになってきたが、その多くが中国から発生して拡大したといわれている。
こうした感染症の多くに共通することがある。
それは、動物から人への感染、そして、人から人への感染。
中国の場合、野生動物が生きたまま珍味として売買されていて、一大産業になっている。
中国・武漢の市場のメニューには、日本で買えないものが売られている。
生きているハリネズミ・・・約280円、
生きているキツネ・・・約7800円 など。
生きていて新鮮、買い求め頂いたらその場で殺す。
生きた動物を食用として売っている、だからそれを殺してそのまま渡すと、それを自分で解体する段階で、動物に入っていたウイルスが感染してしまう可能性がある。
その動物に感染している段階では、そのウイルスはその動物には悪さをせず、それが人間に入ってきたところで思わぬ形で悪さをする。
一般的には、人間に感染してそれっきりだが、人間に感染した段階でまた突然変異すると、人間から人間にうつっていく。そういうケースが多い。
中国は、都市部は豊かだが、格差が大きく農村部は、まだまだ衛生管理が行き届いていない。
その結果、新型インフルエンザが中国南部の農村部で発生しやすい。
中国南部の農村部では、ブタと同じ屋根の下で暮らす人もいる。
動物と暮らすと、なぜ新型ウイルスが発生するのか?
例えば、
ブタが庭先に水を飲みに行く。そこへ、鳥インフルエンザを持ったカモがやってくる。カモも同じ所で水を飲む。この時、カモがふんをする。この中にそのウイルスが入っていて、ブタの体内にそのウイルスが入る。そうすると、このブタに人間のインフルエンザウイルスも感染する。
すると、ブタの中で、人間のインフルエンザと鳥のインフルエンザが混交して、
全く新しいウイルスができてしまう。
結果的に、そのブタから人間が感染し、ヒトからヒトに感染していくという事になる。
世界中のウイルス学者が中国南部に注目しているなかで、新型コロナウイルス(COVID-19)は、そういう農村地帯ではなく、武漢という都市で発生してしまったということで心配されている。