銅の糸で作ったブロンズマスクの話:グッとラック!【2020/04/15】

群馬大学で開発された新しいマスクを 板橋秀之 先生が紹介していました。

それが、「ブロンズ色のマスク」。


一見、スケスケだが、普通のマスクの上から重ねて使う「オーバーマスク」。

素材は10円玉と同じ銅でできている。

銅は昔から抗菌作用があるといわれていて、新型コロナウイルスに対して、高い抗ウイルス性能があるということがアメリカの研究者の報告でわかった。

新型コロナウイルスの生存期間は、

プラスチックやステンレスなどの素材の表面では、48時間〜72時間。

これに対して、銅の表面では4時間と圧倒的に短い。

そこに、以前から板橋先生が研究していた「光触媒」という液体をマスクにコーティングした。

光触媒(ひかりしょくばい)とは?・・・太陽光などの光に反応して発生する物質がウイルスや菌を分解すると言われている。

しかし、これだと重くて耳が痛くなるのでは?

実は、できるだけ、かけたときに負担が無いように銅の糸を非常に細かくしている。

この銅の糸を作っている会社が「明清産業」。

ただの銅の糸ではなく、銅箔糸という銅線を使って織り上げている。

銅箔糸(どうはくし)とは?・・・糸の周りに銅を薄く伸ばした銅箔をらせん状に巻きつけた銅線。

通常の銅のシートと重さを比べてみると、

銅のシート51gに対し、銅箔糸のシートは12.5gと4分の1の重さ。

この軽くて丈夫な銅箔糸は、ロケットの開発技術にも使われるなど、世界が認める技術なのです。