上野公園近くの謎の神殿の地下に巨大ウサギがいる!?という話:林修のニッポンドリル【2020/06/10】

上野公園の近くに、古代ギリシャ神殿風の建物がある。


上野公園近くの神殿

ここを24時間見張っていても、建物の中への出入りはない様子。

扉の模様を見てみると、どこかの民族のような絵が描かれている。

神殿の扉

そして、周りの窓は全て塞がれている。

神殿の窓

建物の中に入って見上げると、幾何学模様の天井。

神殿の天井

奥へ進むと、また別の扉があり、地下へと進む階段がある。

神殿の中の扉

階段を下りていくと・・・、

神殿の中の階段

何やら巨大な物体が・・・。

神殿の地下

近くで見ると、それは3メートルはある、謎の巨大なウサギ。

ウサギが顔を地面にめり込ませて、白目をむいている。

神殿の巨大ウサギ

一方、その横では、電車がはしっていた。

地下鉄

実はここ、以前は博物館動物園駅という京成線の駅として使われていた。

博物館動物園駅
博物館動物園駅のホーム

1933年に、博物館が多くある芸術の街・上野のシンボルとして、神殿のような見た目に作られ開業。

博物館動物園駅の入り口

しかし、乗客の減少で営業が困難となり、1997年に営業を休止。2004年に廃止となった。

博物館動物園駅の時刻表

では、あのウサギは?

2018年に、ここで行われた現代アート「アナウサギを追いかけて」というイベントで展示されていたもの。

2018年現代アートイベントの巨大ウサギ

地下の建設に苦労したことからインスピレーションを受けたアーティストが、地中に穴を掘って暮らすアナウサギで表現したとのこと。

地下の建設

しかし、今は誰も出入りしていないのに、なぜウサギをライトアップしているのか?

神殿の巨大ウサギ

実は、先ほどの近くを通る電車の乗客からも見えるようにしているという。

日暮里から上野へ向かう電車の車窓を見てみると、一瞬だけかろうじて巨大ウサギを見ることができる。