上野公園の近くに、古代ギリシャ神殿風の建物がある。
ここを24時間見張っていても、建物の中への出入りはない様子。
扉の模様を見てみると、どこかの民族のような絵が描かれている。
そして、周りの窓は全て塞がれている。
建物の中に入って見上げると、幾何学模様の天井。
奥へ進むと、また別の扉があり、地下へと進む階段がある。
階段を下りていくと・・・、
何やら巨大な物体が・・・。
近くで見ると、それは3メートルはある、謎の巨大なウサギ。
ウサギが顔を地面にめり込ませて、白目をむいている。
一方、その横では、電車がはしっていた。
実はここ、以前は博物館動物園駅という京成線の駅として使われていた。
1933年に、博物館が多くある芸術の街・上野のシンボルとして、神殿のような見た目に作られ開業。
しかし、乗客の減少で営業が困難となり、1997年に営業を休止。2004年に廃止となった。
では、あのウサギは?
2018年に、ここで行われた現代アート「アナウサギを追いかけて」というイベントで展示されていたもの。
地下の建設に苦労したことからインスピレーションを受けたアーティストが、地中に穴を掘って暮らすアナウサギで表現したとのこと。
しかし、今は誰も出入りしていないのに、なぜウサギをライトアップしているのか?
実は、先ほどの近くを通る電車の乗客からも見えるようにしているという。
日暮里から上野へ向かう電車の車窓を見てみると、一瞬だけかろうじて巨大ウサギを見ることができる。