東京疲労睡眠クリニックの 梶本修身 院長 が 睡眠の質を上げる方法を紹介していました。
眠るときの姿勢
【問題】 より快眠できる姿勢はどれ?
A:仰向け
B:うつ伏せ
C:横(左下)
D:横(右下)
【答え】【D】 の横(右下)がよい。
横向きで寝ると背中があき身体の熱を放出しやすい。特に夏にオススメ。
睡眠の質を悪化させる一番の原因は「いびき」。
仰向けで寝ると、重力で舌が沈み、気道が狭くなるため、体に取り込む酸素の量が少なくなる。すると、脳が血圧をあげたり、心拍をあげたりしてしまう。眠っているのに運動しているような状態になってしまう。
うつ伏せで寝ると、いびきも減るが、呼吸がしにくい。
さらに、横(左下)は心臓を圧迫し、胃の出口を狭めてしまう。
エアコンは適温をキープ
エアコンはタイマーをかけた方がいい!という話はウソ。
部屋の温度が上がり汗をかくと、自律神経を働かせている状態。ジョギングをしているのと同じ。快眠状態ではない。
お風呂はぬるめで
疲れをとるために熱い風呂に入るとよい!という話はウソ。
疲れている時に熱い湯船に入ると、大量に汗をかくので、自律神経を疲れさせ快眠の妨げになる。38〜40℃のぬるめの湯船かシャワーがオススメ。
ベッドの配置
【問題】 快眠に良いベッドの配置はどれ?
A:窓から離れた場所
B:足が窓側
C:頭が窓側
【答え】 【B】 の足が窓側がよい。
人も動物。サバンナにいる動物たちは、夜明け前の少しずつ明るくなっていく状況の中で、少しずつ深い眠りから浅い眠りに変えていく。朝日が直接くるわけじゃなく、徐々に当たってくる。目覚まし時計のように驚かせる起き方でなく、足元からゆっくり明るくして体を目覚めさせる。
夫婦は別々に寝た方がよい?
ダブルベッドで夫婦一緒に寝ている人もいるが、男性と女性で温度感覚が2℃違う。男性に合わせると女性は寒がる。女性に合わせると男性は暑く、湯たんぽを抱えて寝ている状態となる。
夫婦が一緒のベッドで寝ていると、男性は仕事のパフォーマンスが落ちたという研究結果もある。