新型コロナは、発症の2日前から発症後7日程度が、感染力が非常に高いことがわかってきた。
厚労省クラスター対策班の研究者らが、新型コロナウイルスのクラスターに関する論文をCDC(アメリカ疾病対策センター)の専門誌に発表した。
その論文には、発症前の人が感染を広げていた事例があった、ということが報告されている。
発症前の無症状の人でも感染を拡大させる恐れがあることがわかった。
クラスター発生の予防のカギとなるのが、発症前の感染者をどのように見つけるか?ということ。
そうしたなか、今海外で注目されているのが、
この「黒い指輪」。
医療関係者に配られているのは、「スマートリング」という指輪。
ロックフェラー神経科学研究所とウェストバージニア大学、カルフォルニア大学と医療機器メーカーなどが共同開発したもの。
一見、普通の指輪が、新型コロナウイルスの感染を発症前に見つけられるという。
スマートリングの内側に内蔵されたセンサーで、はめている人の体温や心拍数、呼吸や睡眠状態などのデータを取ることができる。
新型コロナウイルスが体内に入ると、呼吸の深さが本人も気づかない程度に浅くなる「サイレント低酸素」などの症状が出る。
人間には1人1人に一定の体のリズムがある。感染するとそのリズムが崩れるので、特定できるのだという。
その変化を読み取り発症の3日前に、90%の精度で予測できるという。
この指輪を現在、医療従事者・介護従事者2000人を対象に、実証実験している。