通称”スケベ虫”とよばれる「ヌカカ」という虫には、注意した方がよさそうです。
このヌカカ、吸血行動をおこすのは「メス」。
その大きさは、1ミリから1.5ミリほど。
蚊の体長、4.5ミリから5.5ミリと比べると、その差は歴然。
かゆみは、蚊と比べると、非常に強く出る。
かゆみを我慢できずにかき破ったりすることもある。
刺されたその場ですぐ痒くなるというよりは、
半日から1日置いたくらいで一番かゆくなる。
最低でも1週間は、かゆみが非常に強い状態で続く。
長い人であれば2〜3週間かゆみが続く人もいる。
比較的、暗い所に集まる習性があり、服の間に入り込み何度も刺される人もいる。
その生息地はというと、水辺や森、手入れされていない畑や庭など、比較的身近な所にどこにでもいる。
川辺で虫網を振り回しながら歩くと、30分の採取で20匹のヌカカがとれることもある。
今年(2020年)は雨も多く、去年よりも数が増えているといい、刺されたと感じる被害者も多いという。
ヌカカそのものは、網目を通過してしまうくらい小さい虫で、
特に、今年はコロナ禍で、換気をすることも多いため、その結果、部屋の中に入ってきて刺されることも多いと思われる。
ここで実験。2つのビンの口を合わせて、その間に網を挟む。
これは、一般的な網戸の隙間と同じ大きさの網。
このコップの中にヌカカを入れると、隙間を自由に出入りしていた。
網戸からの侵入を防ぐには、スプレータイプのもの(虫除けスプレー)を網戸に直接吹きかけるとよい。
人に吹きかける場合は、肌が露出しているところだけでなく、服の中にもスプレーをして、侵入を防ぐとよい。