ヨーロッパに硬水、日本に軟水が多い理由:ヘウレーカ!【2020/04/22】

日本に軟水が多いのはなぜ?という話がありました。

日本列島の周りには、4つのプレートがある。

日本の周りのプレート

太平洋プレートとフィリピン海プレートは、大陸のプレートに沈み込む動きをしている。

しかし、300万年前、フィリピン海プレートが太平洋プレートに押しやられ、沈み込む方向を変えた。

その影響で、太平洋プレートの沈み込む先がどんどん西へ動いていき、大陸のプレートが圧縮されていった。

ぎゅっと大陸プレートが押されることで、東日本の奥羽山脈や出羽山地などが作られていった。

日本の山脈

そのため、島国の日本には高い山が多いく、川の流れが速い。

日本と世界の川を比べてみると、

世界の川の勾配

日本の川は、高い所から短い距離で流れる「急勾配」が特徴なのがわかる。

例えば、日本一長い信濃川でも、かなりの勾配がある。

一方、ヨーロッパには、低い位置から長い距離で流れる川が多い。

フランスで、一番長いロワール川は約1000kmもある。

ゆっくり時間をかけて流れることで、地表のカルシウムやマグネシムが水に溶け込む。

だから、ヨーロッパの水は「硬水」が多い。

日本は、標高の高い山が多く川の流れが速い。

地表の成分が溶け出す時間が短いため、日本は「軟水」が多い。