日本に軟水が多いのはなぜ?という話がありました。
日本列島の周りには、4つのプレートがある。
太平洋プレートとフィリピン海プレートは、大陸のプレートに沈み込む動きをしている。
しかし、300万年前、フィリピン海プレートが太平洋プレートに押しやられ、沈み込む方向を変えた。
その影響で、太平洋プレートの沈み込む先がどんどん西へ動いていき、大陸のプレートが圧縮されていった。
ぎゅっと大陸プレートが押されることで、東日本の奥羽山脈や出羽山地などが作られていった。
そのため、島国の日本には高い山が多いく、川の流れが速い。
日本と世界の川を比べてみると、
日本の川は、高い所から短い距離で流れる「急勾配」が特徴なのがわかる。
例えば、日本一長い信濃川でも、かなりの勾配がある。
一方、ヨーロッパには、低い位置から長い距離で流れる川が多い。
フランスで、一番長いロワール川は約1000kmもある。
ゆっくり時間をかけて流れることで、地表のカルシウムやマグネシムが水に溶け込む。
だから、ヨーロッパの水は「硬水」が多い。
日本は、標高の高い山が多く川の流れが速い。
地表の成分が溶け出す時間が短いため、日本は「軟水」が多い。