全部放流するわけではない!誤解しやすい「緊急放流」の話:とくダネ!【2020/07/09】

大雨が降って、川の水量が増えると、氾濫して大変だったりします。

その川の水を調整する「ダム」の話です。

大雨が降った時に、山の方にあるダムでは「緊急放流」が行われることがある。

正式には、「異常洪水時防災操作」という。

誤解している人も多いが、

一気に放流してダム水位を下げることを「緊急放流」というのではない。

これだと、下流の方が大変なことになる。

緊急放流は、降った雨で水かさが増した分だけを放流する。

それでも、下流の方でも雨が降っているので、緊急放流は、なるべく避けたいところ。

しかし、ダムが決壊したら大放流になってしまうので、増えた分だけ放流するという。

この緊急放流が行われる場合は、必ず下流に住んでいる人たちに周知をする。

地域によって差はあるが、約1〜3時間前に事前告知をする。

「周りの川の近くの方は、水位が上昇するので気をつけてください。場合によっては避難をしてください。」という情報でもある。

そして、もう1つ、「事前放流」がある。

事前に、数日前、台風などの大雨は来ることがわかる。その時に、最初から少し水位を減らしておくというもの。これも事前告知される。