気圧についての話です。
地上では気圧によって膨らまないポテチの袋は、気圧の低い山頂だとパンパンに膨らむ。
ならば、気圧の違った場所で風船を膨らませる時、
そのスピードは、変わるのか?
これを実際に山には登らず、「低圧低酸素ルーム」を使用して実験。
これは、アスリートのトレーニング用で、標高3000メートル以上の気圧の低い状態を作れる。
中は、4畳ほどのスペース。
地上の気圧と富士山の山頂を超える気圧で、風船を膨らませ爆発するまでの時間を計測する。
地上の気圧だと、風船が割れるまでに、「1分51秒」かかった。
富士山の山頂を超える気圧だと、「1分45秒」かかった。
確かに、標高が高い気圧の方が、地上よりも早く割れたが、6秒しか差が出なかった。
その理由は?
風船の周囲の気圧は低いため、地上の状態より膨らみやすい。
一方で、
空気を入れるブロワーの仕組みは、周りの空気を取り込むため、
気圧の低い状態だと、注入する空気量が少なくなる。