福井県の中央部に位置する、人口2500人足らずの町「池田町」。
その池田町の役場に今なお残っている「ある慣習」が物議を醸しているという。
その慣習とは・・・、
「役場内結婚、どちらかに退職促す慣習」。
役場の職員同士が結婚する際、町が夫婦どちらかに退職を促すという「退職勧奨」。
池田町によると、
これは1993年からの慣習で、採用時にも説明されることのない、いわば「暗黙のルール」。
過去20年で3組程度の夫婦が対象になり、職員同士で結婚し、夫婦が2人とも役場に残った例はない。
2020年6月の定例町議会でも、この問題が取り上げられた。
丸石 町議は、
慣習を押し付けることはパワハラであり、それをはね返すだけの力がなければ、従わざるを得ない。
と発言。
この慣習を巡っては、以前から町の職員組合が撤廃するよう要望書を出しているというが、町の回答は・・・、
「撤廃はできない。」
このまま続けていくという。
なぜ、池田町では、このような慣習を今も続けるのか?
そこには、ある理由があった。
・この町の水準からすると、町役場の職員は給料が高いから二人ともいると町民から批判がある。
・町役場が大きくなく、職員数が少ないので、違う課に配属というのがどうしても難しい。
・過去にこの慣習を受け入れた人がいるので、今さらやめるのは不公平。
町は、「退職勧奨は強制ではない。最終判断は当事者同士でしてほしい」としている。
しかし、これまで、夫婦両方残ったケースは「ゼロ」。